東北大学 知の創出センター × 東京エレクトロン
共創プログラム 2025-2027
本プロジェクトは、大学が有する理論や研究をベースとした学術的知見や、企業が有する実践や応用による実務的知見を融合させ、社会が直面する複雑かつ相互に関連する課題に多角的に取り組むことを目的としています。 特に、環境負荷の低減やサプライチェーンの強靭化、また企業の事業が社会に及ぼす影響などにおける諸課題は、単一の分野や組織だけでの解決が困難であり、横断的かつ実践的な取り組みが求められています。本プロジェクトでは、「環境における削減貢献量の評価」や「半導体産業を取り巻くサプライチェーンリスク」、「企業におけるインパクト評価」を注力テーマとして、定量的評価と理論的考察を行ないながら、実務への応用について検討を進め、well-beingな社会の実現に資する知の創出を目指します。企業活動の持続可能性を高め、社会における価値創造につながる方法論や指標などを明確にしていきます。
地球環境の保全において、温室効果ガス(GHG)排出の削減が急務である中、企業や社会全体としての排出量削減への貢献がより強く求められています。本プロジェクトでは、従来の製品やサービスから新たな低炭素ソリューションに代替した際のGHG 排出量を評価する削減貢献量とその算出において重要であるライフサイクルアセスメント(LCA:Life Cycle Assessment)の考え方や、算定方法の標準化や信頼性の向上など今後の展開などについて検討を行い、技術革新や製品・サービスを通じて実現される環境負荷削減への貢献量を定量的に評価する実効性の高い手法の構築を目指します。企業や社会の環境貢献を可視化された数値とその根拠により客観的に示すことに努め、また環境投資や技術開発の意義や優先順位付けに役立つ知見を得ることを目指します。

2本プロジェクトでは、企業活動が社会に与える影響を多面的かつ定量的に捉える社会インパクト評価の高度化に取り組みます。近年、サステナビリティ開示やESG指標の重要性が増す中で、評価手法の多様化や社会的価値などの課題に対し、理論的妥当性と実務的有用性を兼ね備えた評価枠組みの構築を目指しています。特に、定性的に語られがちな社会的価値をどのように定量化し、意思決定に活用できるかに焦点を当てて検討を進めます。産学連携により理論的妥当性と実務的有用性を両立させた評価枠組みを構築し、企業が事業を営む上での社会に及ぼすインパクトを明確にすることにより、企業の存在意義の実践や中長期的な企業価値の向上についての取組みを推進することに貢献します。

高度に分業化されグローバルに展開される半導体産業のサプライチェーンにおいては近年、地政学や自然災害、需要の急増、政策の変更など多様なリスクが高まっています。本プロジェクトでは、このようなリスクの構造を分析し、企業や社会に与える経済的・社会的影響を明らかにします。具体的には、供給の途絶や調達の制約などが企業活動や社会インフラに及ぼす影響を定量的に評価し、リスクの要因や連鎖構造を整理します。サプライチェーンの分散化や在庫戦略、技術革新や国際連携などを踏まえ、リスクの軽減と供給安定化のための方策について検討を行います。戦略的で実効性の高いアクションにより、持続可能で強靭な半導体サプライチェーンの構築を目指します。

本セミナーは、環境・社会・産業をめぐるサステナビリティの課題に対し、産学官をはじめとする多様な主体が知見を持ち寄り、相互に学び合うことを目的とした対話と共創の場です。
企業活動の環境貢献や社会的価値の評価、サプライチェーンリスクの構造分析など、近年重要性が高まるテーマを取り上げ、最新の研究成果や実務の知見を共有するとともに、課題の本質や今後の方向性について議論を深めます。
本セミナーを通じて、新たな視点や発想を生み出し、サステナブルな社会の実現に向けたオープンイノベーションを推進することを目指します。
※詳細は最新情報にて随時お知らせします。
